信楽の土で焼いた最も初期の陶芸作品です。
端正な使い易い鉢に
「到得帰来無別事 廬山煙雨浙江潮」――到り得 帰り来たれば別事なし 廬山は煙雨 浙江は潮――
と蘇東坡の詩を型で押し、高台内に「魯山人刻書加全作之」――魯山人刻書を加え之を全て作る――
と標しています。
とても軽く、締まって焼き上がり、持ち易く使い勝手も良い、何点か作った内の1点です。
魯山人は信楽の土が大変気に入り、後に星岡窯では陶器(土もの)のほとんどをこの土で焼いています。
鎌倉山崎の星岡窯を築窯する前の貴重な初期作品です。
・大正14年(1925)頃の作品
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