まるで伊賀の花入を思い起こさせる見事な作品です。
桃山期以前の信楽と伊賀は良く似ていますが、伊賀は意表をつく形と粗い焼き上がりが面白く、
信楽は明るく穏和な景色が美しいのが魅力となっています。
この作品は、双方の魅力を充分に取り合わせ、奇抜だが端正で、
粗い焼き上がりと明るく穏和な美しさが同居している、他に類を見ない素晴しい作品となっています。
花を生けても美しいが古伊賀の大名作銘「芙蓉」と同じく花不用(はないらず)で、
このまま飾るだけでも魯山人だけしか作れない素晴しい名作です。
・昭和20年(1945)頃の作品
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