◆◇ 北大路魯山人　　信楽 花入 (共箱)　25.3×25.3×30.2H (cm) ◇◆

◆ 作品解説 ◆

　近世に創られた壷の最高傑作の一つです。 形は室町時代の信楽壷の名品の趣きで、どっしりと安定感が有り、渋い色合いは心落ち着かせます。 そして、鋭く力強い櫛目の彫りが心躍らせ、魯山人の気迫を感じさせます。 秋草や菖蒲を櫛彫にした、銘品も見受けますが、この作品は螺旋（ネジ）に彫られた線達が幾何学模様となって、 時空を超えた宇宙を感じさせる作品となり、永遠の美として私たちを楽しませてくれるでしょう。 後世に必ず伝えなければならない、銘品中の銘品です。
・昭和３１年（１９５６）頃の作品

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